金属屋根工事

屋根塗装で対応できなくなった著しく老朽化した屋根は、ガルバリウム鋼板屋根工事を行う方法があります。葺き替えと、上葺き(カバーリング)などの工法があります。


住宅の屋根材の種類は1つではありません。性能、価格、デザインなどによって様々な屋根材があります。ここでは主流の屋根材についてご紹介します。

和瓦

言わずと知れた日本古来からの屋根材です。釉薬瓦とも呼ばれ、ガラス質のコーティング(釉薬)が表面にあるため非常に耐候性が高く長持ちし、塗装が必要ありません。

しかし重いため地震に弱く、地震時によく落ちます。また瓦は頻繁に接続部のつなぎに漆喰工事が必要です。

洋瓦

セメント瓦などとも呼ばれ、セメントに砂をまぜ、モルタル状にしてある屋根です。デザインが洋風ということで人気があるものの、性能的には風化しやすく定期的な塗装が必要です。和瓦と同じく地震に弱くよく落ちます。和瓦よりは安価です。

 

コロニアル(スレート)

セメントに繊維材料を混ぜた屋根材で近年の新築では主流の材料です。安価で施工性に富み、瓦に比べれば軽いので耐震性も高い屋根材です。ただ和瓦に比べ劣化が早く、数年~十数年の間に必ずメンテナンスとして屋根塗装が必要です。

 

アスファルトシングル

何層かの防水層をアスファルト等で作り出す柔らかい屋根材です。軽いので地震に強く、耐久性はコロニアルなどと変わりませんが耐火性が低いものが多く一般的ではありません。柔らかいため曲線の屋根などでも使えるメリットがあり、デザインに富んだ住宅に使われているのをよく見ます。コロニアルと同じく、定期的な塗装が必要です。

 

トタン

正式には亜鉛メッキ鋼板と言い、建築用に使われるものを総称してトタンと言います。

安く軽いので低価格住宅などによく使われていましたが、近年はガルバリウムの登場により、ほぼ施工されなくなりました。既存家屋にはまだ多く残っており、塗装することによって耐久性を保ちます。

 

ガルバリウム

アルミと亜鉛の合金をメッキした鋼板です。軽量で耐震性が高く、耐食性がトタンに比べて非常に高いので、近年の屋根に多く使われています。コロニアルより丈夫で耐久性、耐震性がともに良いため、これからの住宅は全てこれでも良いと思いますが、まだコロニアルより高いため、新築ではまだまだ使われることは少ないです。

それぞれの屋根材にメリットデメリットがありますが、どの屋根も漆喰や塗装などのメンテナンスを怠れば劣化し、新しく屋根を工事しなおす必要が出ます。

リフォーム工事における屋根の交換は、ほとんどがガルバリウム屋根工事です。

理由としては、新築と違いリフォームの場合は他の材料で行う場合と金額に大きな差が出にくいからです。元がコロニアルやトタン屋根の場合に、ガルバ屋根を上からかぶせること(カバー工法)で廃材代を抑えることができるからです。他の材料ではそれができません。

また元の屋根材を撤去する葺き替えの場合も、どうせリフォームするなら耐震性と耐食性の最も良いものを選びたいと考える人も多く、それもガルバリウム屋根が好まれる理由となっています。もちろん、元が瓦屋根で瓦にこだわりがある方など、デザインなどの理由でガルバリウム屋根を選択されない方もいますが、性能面のみ考える場合はガルバリウム屋根となります。ユトレヒトでも屋根工事の割合はほぼ100%がガルバリウム工事となっています。

震災時に多くの瓦が落ち、甚大な被害がありました。瓦は地震に弱く危険です。この時に多くの屋根がガルバリウム屋根に葺き替えられました。

屋根塗装をできなくなるほど傷んだコロニアル屋根は、このままでは雨漏りしてしまいます。このような屋根はガルバリウム屋根をカバー工法で施工することができます。

以前コロニアルにはアスベストが含有されていましたが、法律でアスベストが禁止された後、数年にわたってアスベスト無しで発売されたコロニアル材は耐久性が著しく弱いという欠陥がありました。現在は改善されましたが、その時期に新築された家は写真のような劣化が起こる屋根の家があります。この状態では通常メンテナンスの塗装ではもう対応ができず、ガルバリウムによるカバー工法で対応するなどしないと、いずれ屋根は落ちてきてしまいます。

瓦やコロニアルなどを1度全て撤去して行う大がかりな屋根工事です。

1.瓦撤去

既存の瓦やコロニアルを撤去・処分します。コロニアルの場合はアスベストが含有されているため、撤去・処分費が非常にかかるため、撤去しないカバー工法がおすすめです。

2.合板貼り

新しい屋根の下地として合板を全面に貼ります。これでしっかり強度を確保し、またこの後のアスファルトルーフィング(防水シート)を貼りやすくします。

 

3.アスファルトルーフィング

合板の上からアスファルトルーフィングを施工します。これにより、仮に屋根内に水が浸入しても、家屋内までは水がいかないようにガードします。そしてこのあとから、プラスチック系の桟木を設置します。

 

4.ガルバリウム屋根設置

ガルバリウム鋼板屋根材を設置します。棟抑えや雪止めなども設置して完成です。

 

 


既存の屋根を撤去しないで行う屋根工事です。コロニアル屋根の時にこの方法で行います。廃材があまり出ないので比較的安く施工可能です。

1.アスファルトルーフィング

古い屋根の上に、清掃や下地強度を確認し準備ができたら、直接アスファルトルーフィングを貼っていきます。そしてあとからまたプラスチック系の桟木を施工します。

 

2.ガルバリウム屋根設置

ガルバリウム鋼板屋根材を設置します。棟抑えや雪止めなども設置して完成です。

 

 

カバーリング工法は、葺き替えに比べ工程が少なく、廃材も出ないので価格も安く済みます。耐震性などはガルバリウムの分多少下がりますが、ガルバは軽量なので大きく変わるものでもありません。現状がコロニアルの家の方はこの方法がベストだと思います。


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